中央区役所だより 第406号(令和6年3月3日) 2ページ
最終更新日:2024年3月3日
食と花のわくわくSDGs学習推進事業
地産地消を学び、レシピで発信
シェフパティシエ専門学校では、「食と農のわくわくSDGs学習」の今年度モデル校として、「地域の特産品を活用した商品開発をしよう」をテーマに学習をしています。学生らは農産物の生産や販売・提供について理解を深めるため、市の農業の現状と課題に関する講話を聞いたり、中央卸売市場で競りの場を見学したりしました。同校2年生の中島芽衣さんは「競りの流れを動画で見たり、直接生産者から話を聞いたりするなどの経験をさせてもらいました。消費者に届くまでの間に大勢の人が携わっていることや、農産物の廃棄が多いことを知りました」と話しました。
この経験を活かし、学生らは地元食材を活用したお菓子や料理を製作。昨年10月に開催した食花マルシェや、2月25日の学園祭・シェパ祭で展示と販売を行いました。
「味はもちろんですが、見た目にも工夫しながら作りました」と話すのは、同校2年生の中山花美さん。展示したいちごのパフェではどこを食べても楽しめるようにいちごをふんだんに使ったほか、かぼちゃを使用したクッキーでは味に合わせてかぼちゃの形にするなど、試行錯誤をしながら製作に取り組んだと言います。
今回の学習を通じて、中島さんと中山さんは「生産者の安全でおいしいものを届けたいという思いを受け継ぎ、手間暇かけて作られた農産物を無駄なく調理・製造し、残さず食べてもらうことで地域に貢献したいです」と話しました。
新潟の食と農を未来に残していくために、皆さんも地域の農産物を意識して選んでみませんか。
そら野テラス(西蒲区)で生産者から話を聞く学生
学習のまとめの展示
シェパ祭でのお菓子販売
中山さんが製作したパフェ
食と農のわくわくSDGs学習とは?
本市が国から選定された「SDGs未来都市」の中核事業として、主に小学校高学年から大学生までの幅広い年代で、「食」や「農」をテーマに、農業体験学習や事業所訪問、専門家の話などを通して、課題を自ら設定し、解決に向けて取り組み、まとめ・表現する学習です。市の豊かな食や農への理解を深め、ふるさとへの誇りや愛着、生きる力を培うとともに、スマート農業や6次産業化など農業のイメージを転換する取り組みも学び、食や農の産業を支える人材の育成につなげることを目的としています。
地域と学校パートナーシップ事業
高志中等教育学校 未来につなぐ鳥屋野潟との共存
高志中等教育学校では、協働性や創造性を伸ばしながら地域への愛着を育てるため、鳥屋野潟を学習資源として地域や行政と連携しながら環境保全活動を行っています。これは、地域の団体や企業とともに教育活動を行う「地域と学校パートナーシップ事業」の一環でもあります。今年度は、生徒会が中心となり活動してきました。
昨年9月には、区づくり事業「とやの物語」の実行委員会とともに8人の生徒が、福島潟のビオトープを視察。視察では、自然に囲まれた福島潟のビオトープを学び、市街地にある鳥屋野潟ではどんな水辺を造るべきか考えました。
その後、市内外の人に向けた環境保全活動のPRイベントや同校の恒例行事である清掃活動で校外の人と交流しながら魅力や課題を共有したほか、2月12日に開かれた「
こうした講評を受けて、生徒は「清掃活動は鳥屋野潟をより良くするための土台だと思うので次世代にも受け継いでいきつつ、活動を通してできた学校外の人とのつながりを大切に、今後も一緒にできることを考えていきたいです」と活動の継続と発展を話していました。
福島潟の視察のようす
活動に参加した同校5年生古川
いろいろな価値観に触れて防災を考える
2月3日に白新中学校で防災をテーマとした講座が行われました。生徒や地域住民、防災士の30人が集まり、災害が起きたときにどう行動するのかをクロスロードゲームを用いて意見交換をしました。
クロスロードゲームとは、阪神・淡路大震災で、災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに作成されたカードゲーム形式の防災教材です。問題には、「避難所の食糧が人数分ない場合、配るか配らないか」など、「ジレンマ」があります。参加者は、問題に「Yes」か「No」かで回答し、自分の考えを示します。
参加した同校の
(「クロスロード」登録商標第4916923号、「CROSSROAD」登録商標第4916924号)
4月1日(月曜)から山潟地区の指定避難所を変更します
4月1日(月曜)より山潟会館の閉館に伴い避難所の指定を解除します。地震、洪水、津波、土砂災害などの災害発生時には、山潟小学校を避難所として開設します。発災時には正確な情報収集と早めの避難を心掛けてください。
問い合わせ 総務課(電話:025-223-7064)