結核の院内・施設内感染対策

最終更新日:2023年8月14日

患者の早期発見

 2週間以上続くせきを訴える患者に接した場合は、まず結核を疑い、積極的に問診・胸部レントゲン検査・結核菌検査を行うことが重要です。

医師が結核と診断した場合

 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に案する法律(感染症法)に基づき、直ちに結核発生届を管轄保健所へ提出してください。

院内で患者が発生した場合

 患者が排菌している場合は隔離の対象となるため、独立陰圧換気が可能な病室に患者を移動します。 独立換気可能な個室を確保できない場合は、患者を個室に移動し、その部屋の空調を切って、ほかの病室へ空気が流出しないようにします。

N95マスクの着用について

 結核は空気感染(飛沫核感染)なので、患者と接触する方はN95マスクを着用します。
 特に、気管支鏡検査や喀痰吸引、口腔ケアなどを行う際は感染リスクが高くなります。患者(疑い含む)の対応時には、あらためて感染対策を振り返り、適切に実施しましょう。

結核菌の消毒について

結核菌は特別な消毒方法があるわけではありません。紫外線に弱いので、からだの外では日光に当たると数時間で死滅します。
病室は十分に換気を行い、リネン(衣類・寝具等)や食器はいつも通りの洗浄・清拭でかまいません。

高齢者施設における結核対策の手引き(令和元年10月作成)

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