海辺の森の整備事業について

海辺の森は稀な旅鳥や迷鳥が立ち寄る貴重な領域となっています。
そのような貴重な鳥を比較的容易に観察できるスポットが、広大な海辺の森の中にわずか2か所ありましたが、そのうち1か所は公園の整備事業で無残にも破壊されてしまいました。
（池の周りの樹木や藪が根こそぎ払われてしまいました。）
残る1か所は「さえずりの森」の観察舎と池周辺です。
ところがこの一帯にも同じような整備工事がなされると聞き大変憂慮しております。
海辺の森は多様なニーズに応える公園であり、野鳥観察を趣味とする者のみの公園ではないことはよく理解しております。
しかしながらせめて「さえずりの森」一帯だけは「可能な限り手を入れず、池周辺の藪や樹木を払わず、貴重な旅鳥を観察できるスポットとして現状のまま保存」されることをお願いする次第です。

受付日：平成28年10月27日
年齢60歳代

日頃より、海辺の森をご利用いただきありがとうございます。
現在海辺の森では、松くい虫被害やニセアカシアの繁茂によって荒廃した森を再生させるために、クロマツ等の植栽工事を中心に整備を行っています。
整備にあたっては、飛砂防備保安林としての機能回復の他、地域の憩いの森であることを考慮し、できるだけ動植物の生態系を壊さないよう、工夫しながら実施する必要があると考えております。
2カ所の野鳥観察スポットのうちキャンプ場側については、荒廃が著しいエリアであったため、やむを得ず樹木の伐採を行いましたが、さえずりの森については、海側にクロマツを植栽し、陸側や池周辺は極力現状の植生を活かす方向で計画しています。
来年度以降は、老朽化した遊歩道の改修も予定しており、地域の宝である海辺の森を美しい姿で次世代に引き継げるよう、地域の皆様と一緒に整備を進めてまいります。

回答日：平成28年11月2日
担当：産業振興課