江南区役所だより 第389号(令和5年6月18日) 1ページ
最終更新日:2023年6月18日
曽川切れから約100年 信濃川下流域の洪水に備える
天野河川防災ステーションが完成!
河川防災ステーションとは
天野河川防災ステーションは、新潟市と信濃川下流河川事務所が共同で整備し、水防活動に使用する資機材倉庫や会議室・休憩所などを完備しており、平時は訓練場所として、災害時は水防活動の拠点として利用されます。
大雨によって信濃川の水位が上昇した際には、地元の水防団(消防団員兼務)が堤防の決壊を防ぐための水防活動を行います。
河川防災ステーション整備の背景は曽川切れ
大正6(1917)年、曽川水門で補修工事を行っていた場所から堤防が決壊し、亀田郷一帯が泥の海と化しました。決壊地点の復旧には50日以上もかかり、農作物に甚大な被害が及ぶなど、約5万人の住民が水害に苦しんだといわれています。
湖のようになった村
防災ワンポイント
「河川洪水 避難情報発令後、早めに避難」
洪災被害は、突発的に発生する地震とは異なり、避難情報が発令されてから避難するまでに時間的余裕があります。
自宅周辺の浸水想定区域をハザードマップで確認し、いざという時に早めに安全な場所へ避難できるよう、準備をしましょう。
天野防災フェアを開催
6月4日、天野河川防災ステーションの開所を記念して、オープニングイベントを開催しました。地元の方を招待した開所式では、曽野木中学校吹奏楽部の演奏に始まり、テープカットや記念植樹などを行いました。さらに、曽野木地区を中心に活動する団体によるキッズダンスや、たる太鼓のパフォーマンスで盛り上がりました。
また、一般参加者向けに防災啓発イベントを開催し、参加者は、降雨体験や排水ポンプ車の乗車体験のほか、実際の河川災害時の水防団の活動について疑似体験しました。
キッズダンスグループ(ハッピービーンズ)による記念植樹
テープカット後の記念撮影
降雨体験
曽野木中学校吹奏楽部の演奏