江南区役所だより　第417号（令和6年8月18日）　1ページ

最終更新日：2024年8月18日

かめだ祭り

　300年以上の歴史を背景に、流麗な踊りと樽の響きが特徴の「亀田甚句流し」、力と気合いをぶつけ合う「大岩万燈押し合い」。
　亀田の夏をより熱くする、年に一度の祭典にぜひお越しください！

問い合わせ
亀田商工会議所（電話：025-382-5111）
産業振興課商工観光・文化スポーツグループ（電話：025-382-4809）

亀田甚句流し

　古くから亀田郷に伝わる伝統的な盆踊りで、昨年は1000人近くの方が参加しました。歌詞には亀田の豊かな田園風景や機織りの様子などが表現されています。

大岩万燈（おおいわまんどう）押し合い

　岩をかたどって装飾を施した燈籠を、亀田木遣りに合わせて熱くぶつけ合います。

スケジュール

8月25日（日曜）

18時20分から18時50分	中島大月樽っ子クラブ樽ばやし（祭り本部やぐら前）
19時30分から21時00分	亀田甚句流し

8月26日（月曜）

18時00分から18時30分	キッズダンス（祭り本部やぐら前）
18時20分から19時40分	亀田小学校・亀田西小学校子ども岩万燈押し合い
18時45分から21時30分	大岩万燈押し合い
20時10分から20時30分	Chibi Unity（チビユニティ）ダンスパフォーマンス

通行止めと臨時駐車場のご案内

通行止め

区間

本町四(三ツ又)交差点からゆきよし跨線橋交差点（本町通り）
若松踏切から諏訪神社から本町通り

日時

8月25日(日曜)・26日(月曜) 18時から22時

バスの運休・う回

18時以降に当該区間を通行するバスは、う回または区間運休します。

路線バス

う回（農協前は臨時バス停）

区バス

区間運休亀田下町からアスパーク亀田

問い合わせ

新潟交通観光バス(株)（電話：025-271-1155）

※8月18日時点の情報です

長い歴史を受け継いで

　亀田甚句は、夏の風物詩として農家の方から愛され、江戸時代から踊り継がれてきました。かつては、お盆の時期、諏訪神社の境内で何重もの輪を作っていましたが、1972（昭和47）年に亀田バイパスが完成したことをきっかけに、現在の会場である本町通りでも踊るようになったそうです。当時は近郷からも大勢の人が集まり、仮装盆踊り大会や樽たたきコンクールなど、ユニークな取り組みも行われていました。1995（平成7）年からは「かめだ祭り」として、大岩万燈押し合いと合同での開催となり、現在も盛り上がりを見せています。
　3年前に、伝統的、文化的に貴重な財産である亀田甚句を後世まで受け継いでいこうと、保存会が設立されました。踊り、笛、樽、唄など、それまで個々に活動してきた各分野の専門家が集まり、次世代の育成や当日の演奏など、祭りのさらなる盛り上がりを目指して活動しています。

亀田甚句保存会会長
田村敏郎さん

飛び入りも歓迎！ぜひご参加ください

　亀田甚句は普通の民謡流しとは異なり、道路の中央を向きながら横に踊り進むのが正しい踊り方です。これは、かつて神社境内を輪になって、輪の中心を向いて踊っていた時と同じようにして踊っているためです。お客さんにお尻を向けることになるので、初めて見る方は驚くかもしれませんね。二列になって、向かい側にいる人と顔を見合わせながら踊るのはとても楽しいですよ。
　コツは「楽しく踊ること」です。飛び入り参加や見よう見まねでも大丈夫ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

未来の担ぎ手を育てています

　岩万燈の歴史は古く、1664（寛文4）年に始まったとされ、伊勢神宮の禊場である二見ケ浦にある二つの岩がルーツになっています。実は、岩万燈は昭和初期に一旦途絶えており、1975(昭和50)年に有志が立ち上がり、大正時代の資料を基に復活させました。亀田岩万燈保存会は、担ぎ手が徐々に減少し始めた2006（平成18）年に結成されました。
　現在は、大岩万燈の制作に加え、2つの小学校で歴史や木遣りを教えたり、中学生が参加できる仕組みづくりを行っています。担げるようになるのは高校生からなので、それまでの間、切れ目なく岩万燈と関わってもらうことで、伝統を受け継ぐ次世代を発掘・育成できたらと考えています。
　岩万燈は亀田の誇りです。市外・県外に出た若者が祭りの日には帰ってきて参加するとか、岩万燈が好きだから地元に残るという選択に繋がれば嬉しいです。何より、大岩万燈は、担いでいてとても楽しいです。住んでいる地域や経験の有無を問わず、誰でも申し込めますので、ぜひ一緒に参加して、この熱い祭りを盛り上げていきましょう！

亀田岩万燈保存会会長
堀俊一さん