地域猫活動支援事業
最終更新日:2020年11月11日
新潟市には、「近所に野良猫が増えて困っている。」「ふん尿や鳴き声などで迷惑している。」など、飼い主のいない猫(野良猫)の相談が多く寄せられています。
また、地域の中で、迷惑を受けている人と猫にエサを与えている人との間でトラブルに発展する場合もあります。
飼い主のいない猫は、一部の無責任な飼い主による捨て猫や迷い猫、あるいはその猫たちが繁殖して増えてしまった猫です。
野良猫の存在を不要なもの、迷惑なものとして排除するのではなく、地域の問題として考え、地域住民で解決するための「地域猫活動」が推進されるようになりました。
地域猫活動を行うことにより、野良猫の数をゼロにするのではなく、地域でのトラブルの数をゼロにすることを目指しています。
●地域猫とは
地域に住みついた、特定の飼い主のいない猫で、不妊・去勢手術を施し、地域住民の認知と理解のもと、地域のルールに基づき共同で管理されている猫のことです。
●地域猫活動とは
地域住民・ボランティア(経験のある団体や個人など)・行政の三者が、地域にいる飼い主のいない猫の問題について「地域の問題を地域で解決するため」に、協働で活動を行い、人と猫が共生するまちづくりをするという考え方です。
猫のトイレ・エサなどを地域で適正に管理し、不妊・去勢手術により猫の数を増やさないようにすることで、最終的に野良猫がいなくなり、飼い主のいない猫によるトラブルを減らし、地域の生活環境を改善していく活動です。
●地域猫のルール
地域住民への説明
地域住民の中には、「飼い主のいない猫は迷惑」と思っている人もいます。また、猫が苦手(動物アレルギーなど)あるいは嫌いな人などが住んでいて、それぞれ立場や状況が異なります。地域の中で問題を共有し、地域猫をある程度許容してもらえるように説明を行うことが重要です。
不妊・去勢手術を行い、飼い主のいない猫を増やさない
猫は繁殖力がとても強く、年2~3回出産します。1匹のメス猫が・・・1年後には20頭以上、3年後には2,000頭以上にもなります。
不妊・去勢手術を実施することで、一代限りの命を全うさせます。
決められた場所と時間でエサを与える
エサは場所と時間を決めて猫が食べきる量を与え、エサのあげっぱなしはやめましょう。食べ残しにカラスやハエなどが集まり、腐敗による悪臭を放ち、近隣の方の迷惑になります。容器も回収して常に清潔にすることが大切です。
猫トイレの設置と清掃
他人の庭などにフンをしないようにトイレを設置し、定期的にトイレやその周辺の清掃を行いましょう。
●新潟市は地域猫活動を支援しています!
新潟市では、主に下記の内容について支援をしています。
1.地域の理解促進のための住民説明会やチラシ等の配布協力
2.猫による被害軽減のための助言及び資料の提供
3.住民学習会への講師派遣
4.猫の生息状況などの実態調査への協力
5.事業認定期間中(原則3ヶ月間)、協力獣医師による不妊・去勢手術費用の全額負担
新潟市地域猫活動支援事業事務取扱要領(PDF:1,446KB)
●猫にエサを与える前に
痩せてお腹をすかせた猫がいれば、エサを与えたくなる気持ちは分かります。しかし、その猫に不妊去勢手術やフン尿の管理などをしないで放っておくと、猫による被害や子猫が産まれ結果として不幸な猫を増やすことになってしまいます。
不幸な猫を増やさないため、また猫が嫌われものにならないためには、きちんと猫を管理することがとても大切だということを理解して下さい。
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