特定健康診査・特定保健指導とは
最終更新日:2024年4月1日
特定健康診査・特定保健指導実施背景
少子高齢化社会を迎え、高齢者人口の増加とともに全体の医療費が増え続け、このままでは国民皆医療保険制度を維持していくことが難しくなっています。
このため、医療制度改革の一つとして医療費の高騰の原因の一つとされる、糖尿病などの生活習慣病の医療費を抑えるために、国を挙げて生活習慣病予防に取り組んでいます。
平成20年4月から、国民健康保険や健康保険組合といった医療保険者が40歳から74歳の加入者を対象に特定健康診査・特定保健指導を実施しています。
なお、75歳以上の人等で新潟県後期高齢者医療制度に加入している新潟市に住所のある人は、新潟県後期高齢者医療広域連合からの委託にもとづき、新潟市国民健康保険の実施する特定健康診査と同様の健診が受診できます。
特定健康診査・特定保健指導とは
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の考え方が導入されています
生活習慣病といえば、肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などですが、これらの病気は、それぞれが独立した別の病気ではなく、内臓に脂肪が蓄積した「内臓脂肪型肥満」が共通の原因であることがわかってきました。
お腹周りに脂肪のつく内臓脂肪型肥満に加え、高血圧、高血糖、脂質異常の危険因子を複数あわせもち、生活習慣病が引き起こされる確立が高い状態をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と言い、重なる危険因子の数が多ければ多いほど、命にかかわる心臓病や脳卒中を発症する危険が高まっていきます。
そこで、特定健康診査は、内臓脂肪型肥満を見つけるための腹囲測定、心臓病や脳卒中などの危険因子を判定するのに効果的なLDLコレステロール検査項目を加え、メタボリックシンドロームの該当者や予備群をいちはやく見つけられる健診を行います。
特定健康診査でメタボリックシンドロームの該当者やその予備群と判定された人等には、生活習慣を改善するための「特定保健指導」を、健診を受診した医療機関もしくは区役所健康福祉課が行います(生活習慣病を治療中の人は対象となりません)。
特定保健指導対象者の選定基準
メタボリックシンドロームを防ぐには?
内臓脂肪を蓄積させないことが大切です。そのためには運動習慣を身につけて、バランスの良い食事を心がけましょう。禁煙やストレスを溜めこまないことも大切です。また、年1回の特定健診を通して早期発見、治療につとめましょう。
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