市報にいがた 令和2年3月15日 2715号 2面・3面
最終更新日:2020年3月15日
新潟市の未来像
平成30年7月に、古町、万代、新潟駅周辺のまちづくりの将来像を分かりやすく伝えるために、「新潟都心の都市デザイン」を新潟県と共同で策定しました。
新潟駅から萬代橋、古町へ向かう動線を「都心軸」として、この軸とそれを挟む2本の副軸を中心に、特色ある5つのゾーンで魅力的なまちづくりの方向性を示しています。
新潟駅から古町までの約2キロメートルを通して歩くと「みなとまち新潟」の発展と歴史が分かるような、居心地よく、歩きたくなるまちなかづくりを進めていきます。
将来はこの都心軸が新潟の都市イメージになることを市民の皆さんとの協働により目指しています。
「新潟都心の都市デザイン」の下、変わり始めた古町と新潟駅周辺の取り組みなどを紹介します。
問い合わせ 新潟都心の都市デザイン」について…都市計画課(電話:025-226-2679)
「新潟駅周辺の取り組み」について…新潟駅周辺整備事務所(電話:025-245-1260)
「古町ルフル完成」について…まちづくり推進課(電話:025-226-2703)
「『古町地区将来ビジョン』策定」について…政策企画部(電話:025-226-2152)
都心軸 東大通ルート(新潟駅・万代広場ゾーン)
「日本海拠点都市」の風格と機能を併せ持つゾーン。
駅と「まち」をつなげ、人が集まりやすい機能と空間をつくり、駅からまちなかへ歩き出したくなる
副軸 花園ルート(港・創造ゾーン)
新しく何かが創り出される雰囲気が感じられる。駅から港へつながる雰囲気づくりや、楽しく快適にアクセスできる環境を創出
副軸 弁天ルート(水辺・賑(にぎ)わいゾーン)
訪れた人が開放的な賑わいや、新潟らしさを感じながら水辺へと誘われる仕組みづくり
水辺ゾーン ※関連記事を4面に掲載
信濃川・西港の水辺空間を新潟独自の魅力として磨き上げ、周辺の空間と一体的につなぎ、まちなかの賑(にぎ)わいを創出
旧市街地・開化ゾーン
古町から萬代橋東詰まで。
“堀~通り~小路の町割り”や“みなとまちの歴史・文化的な街並み”、“花街文化・食文化”を活(い)かす、都市機能の集積・回帰によるまちづくり
令和元年度 | 新潟鳥屋野線4車線全面開通、地元商店街による古町情報発信施設開設と古町通7番町アーケードリニューアル(関連記事を4面に掲載) |
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令和2年度 | 古町ルフルオープン |
令和3年度 | 万代シテイ中心エリア民間商業施設のリニューアル |
令和3年度 | 鉄道在来線全線高架化 |
令和4年度 | 駅直下バスターミナル完成 |
令和5年度 | 万代広場完成 |
新潟駅周辺の取り組み
進む新潟駅周辺の整備
新潟駅は、日本海側の拠点にふさわしい玄関口として、鉄道在来線の高架化や駅前広場など、総合的な整備を進めています。
平成30年4月には、高架駅が第一期開業しました。これにより新幹線と在来線の同一ホームが実現し、乗り換えがスムーズになりました。
今後は下記のスケジュールにより整備を進めていきます。
新潟駅デッキテラス(2階)から東大通方向を望む整備イメージ
※今後の検討・協議により変更の可能性あり
これからの整備スケジュール
今月 新潟鳥屋野線4車線全面開通
南北市街地の一体化による交通の円滑化や、車道、歩道、自転車道の分離により、安全性と利便性が向上します。全面開通に合わせて自転車専用信号の運用も開始します。
令和3年度ごろ 鉄道在来線全線高架化
全ての在来線を高架化し、駅直下バスターミナルや立体交差道路などの整備を進めていきます。鉄道を挟んだまちを一体化することで、新たな人やモノの流れを創り出し、地域の活性化を促進します。
令和4年度末ごろ 駅直下バスターミナル完成
整備イメージ
※今後の検討・協議により変更の可能性あり
駅の直下に市内路線バスのターミナルを整備。新しい駅の2階の改札と1階のバス乗降場が、階段、エスカレーター、エレベーターで直結し、鉄道とバスの乗り換えが便利になります。また、上り下りせずに新潟駅南北の移動が可能となり、高齢者や車いす利用者も通行しやすくなります(24時間通行可)。駅直下の空間になるので、雨にぬれずにバスを待つことができます。
令和5年度ごろ 万代広場完成
現在の駅舎を撤去し新潟の玄関口にふさわしい駅前広場を整備します。2つの大河や潟、美しい里山をイメージした上屋や植栽などにより、「新潟市8区の水と緑のつながり」を表現します。
工事経過や完成イメージなど動画を配信
完成イメージを見た感想を聞きました
初めてイメージを見ました。駅の南口側に住んでいるので、万代口との行き来が便利になるなと思いました。駅が古くなっているので、外観もきれいになるといいですね。
中央区在住 佐藤さん
古町周辺の取り組み
整備イメージ
※今後の検討・協議により変更の可能性あり
古町ルフル完成
大和新潟店跡地の再開発ビル「古町ルフル」が2月29日に完成しました。同ビルは地元再開発組合が整備を進めたもので、商業テナント、金融機関、大学などさまざまな機能が集積する予定です。
令和4年春には広場が完成し、イベントなどに利用できます。西堀ローサとも接続し、新たな人の流れができ、賑(にぎ)わいの創出が期待されています。
なお、3階から6階には市役所本庁機能の一部が移転する「ふるまち庁舎」が、今年5月7日にオープンします。
「古町地区将来ビジョン」策定
古町地区の将来像や方向性を地元商店街や市民の皆さんと共有することを目的に策定しています。花街の歴史文化が色濃く残る古町花街エリアや、若者向けのファッション店などが集まる上古町エリアなど、特色ある5つのエリアごとに個性を活(い)かしたまちづくりの方向性を示しています。
このビジョンの下で、市民の皆さんとの協働により、具体的な取り組みが広がっていくことを目指しています。
みなとまち文化を活(い)かして
古町地区やその周辺は、「みなとまち新潟」の歴史を今に伝える花街文化や建築物が残り、ほかの地域とは違った趣のある地域です。
新潟市では、こうした新潟ならではのまちの趣や文化を大切にし、それを守り活かすことで、新潟の魅力向上を図り、地域への愛着の醸成や交流人口の拡大などにつなげようと考えています。
古町 まちなかへの思い
新潟中心商店街協同組合 理事長
前川 周作さん
古町では「みなとまち新潟」を感じさせる老舗料亭と芸妓(げいぎ)文化をセットで楽しめます。これは、全国的に見ても珍しいことですが、皆さんになかなか知られていません。皆さんが新潟の良さを知ることができ、「これが新潟のまちだよ」と市外に誇れるようなまちにしていきたいですね。
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