市報にいがた 令和3年7月11日 2746号 5面
最終更新日:2021年7月11日
みなとまち新潟 歴史探訪(47)
問い合わせ 歴史文化課 電話:025-385-4290
新潟市の古墳
新潟市内には、県内最大級の大きさを誇る菖蒲塚(あやめづか)古墳(西蒲区竹野町)や古津八幡山(ふるつはちまんやま)古墳(秋葉区古津)があります。昨年は西蒲区角田浜の角田山から伸びる尾根上に前方後円墳が新たに見つかりました。
牡丹山諏訪(ぼたんやますわ)神社(東区)の境内にある牡丹山諏訪神社古墳(直径30メートルの円墳)からは、県内初となる円筒埴輪(はにわ)が出土しました。この埴輪の突帯(とったい)(粘土の帯)などの特徴が、令和元年(2019年)に世界遺産に登録された百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群(大阪府)を構成する誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(応神天皇陵古墳)などから出土した埴輪と共通していることから、大和政権と関わりがあったのではないかといわれています。
かつてこの地は信濃川と阿賀野川の2つの大河が日本海に注ぐ河口付近で、水上交通に有利だったと推測されます。牡丹山諏訪神社古墳の被葬者は、交通の要衝を掌握し大和政権とつながりのある人物だったと考えられています。これらの古墳の解明にますます期待が膨らみます。
牡丹山諏訪神社古墳から出土した埴輪片(新潟市歴史博物館所蔵)
関連リンク
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Reader(旧Adobe Acrobat Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ