市報にいがた 令和3年9月5日 2750号 5面
最終更新日:2021年9月5日
新連載 公共施設を考える(1) 新潟市の現状と施設再編
公共施設の老朽化が全国的な問題となっており、今後の建て替えなどにかかる費用の増大が懸念されています。新潟市では、市民の皆さんが将来も安心・安全に公共施設を利用できるよう、施設の再編を進めています。
今回は、新潟市の現状と将来に向けた公共施設の課題についてお知らせします。
問い合わせ 財産活用課(電話:025-226-2387)
こうき(左)とようこ(右)
僕たちと一緒に見ていこう!
その1 なぜ公共施設の再編が必要なの?
A.人口減少や高齢化が今後も進むからです。
新潟市の人口は2005年をピークに減少が続き、今から約20年後には70万人を下回ると予測されています。また、高齢化もますます進む見込みです。
今後、医療や介護などの社会保障をはじめ、公共サービスや公共施設のあり方を見直す必要があります。
30年で12万人も人口が減ってしまったら、ほとんど使われなくなる施設が出てきたりして、必要な施設が変わってくるかもしれないね。
その2 新潟市の公共施設はどうなっているの?
A.老朽化が進んでいる施設が多く、このまま使用するには膨大な費用がかかります。
新潟市の公共施設は、人口が増えていた昭和50年代に建てられたものが全体の約3分の1を占めており、改修工事が必要な時期を迎えています。今ある施設を建て替えや大規模改修でそのまま残そうとすると、今後50年間で約9,000億円もの費用が必要となる見込みです。
また、維持費用のほか人件費や光熱費などの運営費用もかかります。人口減少・少子超高齢化が進むと、税収の増加が見込めない一方で社会保障費が増加すると考えられます。施設の運営に充てられる予算の減少が見込まれるため、今ある施設をそのまま残すのは難しい状況です。
これからは、施設にかけるお金とほかの公共サービスとのバランスがさらに大事になってくるね!
いくつかの施設をまとめるなど、効率的に施設を活用していかないといけないね!
次回は施設再編の考え方について取り上げるよ。
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