市報にいがた 令和3年11月7日 2754号 5面
最終更新日:2021年11月7日
みなとまち新潟 歴史探訪(51)
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新潟の「潟(かた)」
新潟市域の平野部には古くから大小の湖沼があり、これらは「潟」と呼ばれていました。1730年以前の新潟市域の地形を眺めると、信濃川・阿賀野川の二大大河を中心に大小の潟が点在し、それらをつなぐ川の存在が分かります。太古の昔から、市域に生きる人々は川湊(みなと)から船を使って川と潟を伝い、海に出ていました。
潟は交通路だけでなく、漁場やアシ刈り場などとしても利用されていました。その多くは江戸時代からの新田開発や戦後の宅地化で姿を消しましたが、福島潟(北区)や鳥屋野潟(中央区)、佐潟(西区)をはじめとする16の潟が現在も残っています。
潟にはヒシやハス、ヨシの群落や、オニバス、ミズアオイ、アサザなどの希少な水生植物が見られるほか、ヒシクイやオオハクチョウ、コハクチョウといった水鳥の飛来地となっています。中でも佐潟は、水鳥の生息地である湿地を保護するために制定されたラムサール条約に登録され、国際的にも重要な湿地となっています。
1730年以前の新潟市域の地形
ラムサール条約湿地の佐潟
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