市報にいがた 令和3年11月21日 2755号 3面
最終更新日:2021年11月21日
新潟市の財政状況 令和2年度決算(一般会計)から
令和2年度決算(一般会計)の概要と財政状況について紹介します。
問い合わせ 財務企画課(電話:025-226-2195)
- 令和2年度決算は新型コロナウイルス感染症の影響が広範囲に及び、一般会計の決算額が歳入・歳出ともに過去最大となりました。
- 歳入では、税制改正による税率の引き下げや感染拡大による経済活動停滞の影響を受け市税収入などが減少しましたが、消費税率引き上げによる税交付金の増加や感染症への対応に伴う国庫補助金の増加などにより、前年度比22.2パーセント増となりました。
- 歳出では、ふるまち庁舎の整備や普通教室の学校空調設備整備の完了に伴い普通建設事業費が減少しましたが、感染症への対応で多額の経費を執行したことに加え、異常降雪の影響で除排雪経費が大幅に増加したことなどにより、前年度比21.9パーセント増となりました。
- 今後も感染拡大防止を図りながら経済社会活動の支援に継続して取り組むとともに、緊急時に備えた一定程度の基金残高を確保できるよう、強固な財政運営の基盤づくりを進めていきます。
決算額 | 財源 国県支出金 |
財源 一般財源 |
|
---|---|---|---|
感染拡大の防止 | 45 | 44 | 1 |
市民生活の回復 | 26 | 26 | - |
地域経済の再興 | 29 | 24 | 5 |
特別定額給付金 | 790 | 790 | - |
合計 | 890 | 884 | 6 |
歳入総額 4,894億6,648万円
対前年度比 888億2,958万円(22.2パーセント)増
歳出総額 4,834億5,470万円
対前年度比 869億2,166万円(21.9パーセント)増
実質収支※ 30億324万円の黒字
※歳入と歳出の差から翌年度へ繰り越すべき財源を除いた額
歳出を目的別にすると
目的別経費 | 前年度比 | 令和2年度の主な取り組み |
---|---|---|
民生費 | +51億円 | 子育て世帯・ひとり親世帯への臨時特別給付金 |
総務費 | +720億円 | 特別定額給付金、北区役所庁舎整備 |
教育費 | ▲23億円 | 潟東小学校移転改築、GIGA(ギガ)スクール構想関連 |
土木費 | +106億円 | 除排雪経費、新潟駅周辺整備 |
公債費 | +6億円 | 市債の償還、市債管理基金への積み立て |
衛生費 | +8億円 | 感染症入院病床確保、ワクチン接種体制確保 |
商工費 | +13億円 | 地域のお店応援商品券、営業時間短縮協力金 |
消防費 | ▲12億円 | 消防署所の感染防止対策整備、感染防止資器材整備 |
その他 | ▲1億円 | - |
主要基金残高の推移
政令市移行以後、市の貯金である基金を活用した財政運営が続いてきました。近年は積み立てに転じていましたが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症への対応のため、10億円を取り崩しました。
市債残高の推移
ふるまち庁舎整備の完了などによる建設事業費の減少に伴い建設事業債などの残高は減少し、臨時財政対策債※を含む市債全体の残高は増加しました。
※地方交付税の振り替え財源。返済にかかる費用が地方交付税で措置される
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