市報にいがた 令和4年6月5日 2768号 1面から3面
最終更新日:2022年6月5日
水害に備える
全国各地で毎年のように豪雨災害が発生しています。今号では、水害への備えについて取り上げます。
問い合わせ 防災課(電話:025-226-1143)
平成23年8月1日 秋葉区旧臼井橋付近
平成23年7月28日 秋葉区下興野町
平成10年8月4日 東区山木戸
平成10年8月4日 西区寺尾東
平成23年7月31日 東区阿賀野川河川敷公園
市長より
これから夏にかけて、大雨や台風などによる浸水や洪水、土砂災害に注意が必要です。新潟市では過去に、平成10年の8・4水害や平成23年7月の新潟・福島豪雨などで大きな被害に見舞われました。
近年、雨は局地的かつ短時間で、激しく降ることが多くなっています。
日頃から災害に備え、いざというときに慌てず避難できるようにすることが大切です。
本市では、防災情報の発信に力を入れています。災害や避難についての情報をホームページのほか、にいがた防災メールやTwitter(ツイッター)、市LINE(ライン)公式アカウントなど、さまざまな手段で迅速に発信し、市民の皆さまの適切な避難行動を支援します。また、指定避難所にパーティションや消毒液などの備蓄物資を増やすなど、新型コロナウイルス感染症対策をしながら避難生活を送れる環境づくりも進めています。
引き続き防災の取り組みをさらに充実させ、災害に強いまちづくりを進めてまいります。
新潟市長
身を守るために 今から準備できること
災害の危険性を中学校区ごとにまとめた「総合ハザードマップ」を市ホームページに掲載しています。
STEP 1 水害の危険性を「ハザードマップ」で確認しよう
※地図に示した内容は実際とは異なります
まずは、自分の住む地区の総合ハザードマップを見て、大雨による水害の危険性を確認しましょう。
僕の家は洪水ハザードマップの浸水予想が濃いピンク色だ!川があふれたら家が水に漬かっちゃうなんて知らなかったな。いざというときはA高校かB小学校に避難すればいいんだね。
新潟市在住 ハヤトくん
マークの場所は水があふれて通れなくなるかもしれません。慌てず避難できるように、今のうちから避難所までの移動経路を考えておきましょう。
また、浸水した道路の側溝やマンホールに気付かず落ちてしまったという事例があります。避難所までの経路に転落の危険がある箇所がないかなども、日頃からよく確認しておきましょう。
防災士 藤井りか子さん
STEP 2 「避難情報」を知って、避難するタイミングを考えよう
高齢者や妊婦など移動に時間のかかる人は、警戒レベル3「高齢者等避難」が避難のタイミングです。警戒レベル4「避難指示」が出たら、全員がすぐに避難してください。警戒レベル5「緊急安全確保」の状態では安全な避難ができない可能性があるので、すぐに命を守るための行動を取ってください。
僕はおじいちゃんと一緒に住んでいるから、警戒レベル3で家族と避難を始めるよ!
大雨のときは、避難情報をすぐ受け取れるようにテレビやインターネットを小まめに確認しましょう。感染症などの対策として、自宅の上階や親戚・知人の家など避難所以外の避難場所も検討してください。
警戒レベル 5
緊急安全確保
命の危険。直ちに安全確保
<警戒レベル4までに必ず避難!>
警戒レベル 4
避難指示
危険な場所から全員避難
警戒レベル 3
高齢者等避難
危険な場所から高齢者などは避難
警戒レベル 2
大雨・洪水・高潮注意報(気象庁)
ハザードマップなどで避難行動を確認
警戒レベル 1
早期注意情報(気象庁)
最新情報に注意
※地震・津波の場合、警戒レベルは出されません
STEP 3 家族と避難行動を話し合おう
1. 避難所以外で避難できそうな場所
(自宅の上階、親戚・知人の家など)
2. 避難するときの持ち物
(リュックに入れるなど、すぐに持ち出せるようにしておく) ※太字は感染対策用品
- マスク(ない人はハンカチやタオル)
- 消毒液(石けん)、ウエットティッシュ、体温計
- 上履き(スリッパ)
- ごみ袋
- 水、食料、薬、生活用品
- 衣類、おむつ
- 携帯電話、モバイルバッテリー
- 懐中電灯、携帯ラジオ、電池
- 身分証明書、お金、通帳、はんこ など
3. 雨が強くなる前に準備すること
(病院に薬をもらいに行く、携帯電話・モバイルバッテリーを充電するなど)
4. 避難するときに気を付けること
(ガスの元栓を閉めブレーカーを切る、動きやすい服に着替える、近所の高齢者に声をかけるなど)
自宅で避難することも想定して、上階に家庭内備蓄を用意しましょう。避難所へ移動するときは夏場でも長袖長ズボンを着用し、傘やつえなどを使って足元の危険を調べながら歩くと安全ですよ。
あなたの避難計画
- いつ(警戒レベル3「高齢者等避難」 警戒レベル4「避難指示」)
- なにで(移動手段)・どのように
- どこへ(避難場所)
- 移動時間
浸水深が10センチメートル以上のときに車を使うと、車内に閉じ込められるなど危険です。避難時はなるべく車を使わないようにしましょう。
災害情報を入手しよう
テレビやラジオ、新潟市ホームページのほか、次の手段でも情報を受け取れるようにしておきましょう。
- にいがた防災メール
避難のお知らせや大雨・大雪情報、震度5以上の地震情報などがメールで届きます。 - 新潟市危機管理防災局Twitter(ツイッター)
避難情報などを随時発信しています。 - 新潟市LINE(ライン)公式アカウント
避難情報が受け取れるほか、避難所やハザードマップ、防災対策について調べることができます。
地震への備えも忘れずに
昭和39年の新潟地震の発生日時に合わせて、6月16日(木曜)に全市一斉地震対応訓練を行います。
問い合わせ 危機対策課(電話:025-226-1146)
- 地震対応訓練(午後1時2分) 身を守る行動を取る
地震の発生を想定し、まずはその場で身を守る行動を取りましょう。揺れが収まったら慌てずに火の始末をし、いつでも避難できるよう玄関のドアや窓ガラスを開けて避難経路を確保しましょう。 - 情報伝達訓練(午後1時3分) 緊急速報をメールなどで一斉配信
実際の災害時と同じ方法で情報を配信します。自分がどのような手段で情報を受信できるか確認しましょう。
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