平成30年4月19日 市長定例記者会見
最終更新日:2018年4月25日
市長定例記者会見
期日 | 平成30年4月19日(木曜) |
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時間 | 午前10時00分から午前10時35分 |
場所 | 新潟市役所(本館6階 執行部控室) |
発表内容
- ◎米山知事の辞職に関して
- 1.開港150周年記念事業の今後の展開について(2019年開港150周年推進課)
- 2.移住・定住促進に向けたLINE@アカウント「新潟市HAPPYターン」の運用開始について(新潟暮らし奨励課)
- 3.子どものための芸術文化体験事業「オーケストラはキミのともだち」の開催について(文化政策課)
- 4.「児童福祉週間」の実施について(こども政策課)
- ※平成30年4月1日における待機児童数報告について(速報)(保育課)
- ※ゴールデンウイークの主なイベントについて
質疑応答
配布資料
市長記者会見動画(4月19日開催分)
平成30年4月19日開催記者会見の動画(クリックすると録画映像をご覧いただけます)(外部サイト)
発表内容
◎米山知事の辞職に関して
昨日の今日ということもありますので、米山知事の辞職ということについて若干お話しさせていただきます。
まず、私の感想ですけれども、本当に残念なことだというふうに思っています。新潟県にとっても、新潟市にとっても、あるいは県民、市民にとっても、そして米山さん、私にとっても大変残念なことだというのが率直な感想です。というのも、米山さんは柏崎刈羽原発に、まずはしっかりと向かい合っていただき、安全性の検証ということなど含めて三つの検証委員会、これを機能させてしっかりと検討していくという姿勢を明確に示されたと。私の立場から言うと、廃炉のことまでは言及いただけませんでしたけれども、県民の安心安全、この立場を最優先するという姿勢が明確だったのではないかというふうに感じておりました。
また、新潟の拠点性がこの10年ほど相当低下しているという危機感を私は持っていたわけですけれども、それについてもしっかりと向かい合い、新潟のまちの魅力アップ、これこそが新潟の拠点性につながるということを明言され、港湾管理者である立場から、万代島などの活性化、賑わい空間としていく、県、市、そして国の協力があれば大きなことがしっかりできるというようなことを明言いただき、また県庁もその方向で動き出してきたということを実感していました。さらに、新潟駅周辺整備、これも新潟駅は新潟市の顔でもあるけれども、新潟県の顔でもあるという立場から、新潟県からもいろいろな意見を言わせていただくというようなお話をいただき、私も県からどんどん口を出していただくということは、お金も出していただけるということですねと。半分冗談ですが、半分本気ですと。そういう中で、新潟県の拠点性回復を重視していただいていたということもあって、かなり空港などは効果が出始めてきたということだったので、非常に残念だということであります。
また、1年半前の知事選で、私は、県庁がもう少し情報をしっかりと共有して機能していく「県庁改革」をしていただかないと、非常にカウンターパートとしての仕事がしにくいと、何とかしてほしいということをお話しさせていただいておりました。県庁もかなり情報共有がしっかりできるようになってきたということですし、私どもが関係するカウンターパートが、相当前向きに新潟県の活性化を考えていただける、そんな状況になってきたというふうに思っています。新潟県の状況、新潟市もそうなのですけれども、人口減少が極めて厳しい状況だということであります。2010年と2015年の国勢調査を基に、2040年の新潟県の人口予測は、2010年予測よりも2015年予測が2万3,000人ほど上振れをしております。しかし、新潟市は5万1,000人上振れしているということを勘案すると、新潟市を除くと2万7,000人ほど、逆に下振れしているわけで、中山間地を中心に新潟県の人口減少は極めて厳しい。これにしっかり対応して行く必要があるというふうに考えていた矢先だけに、今回の空白が長引かないように、早期にまた新潟県政の良い流れを作っていただける、そんな方から新潟県を引っ張って行っていただきたいというのが私の今の感想であります。
1.開港150周年記念事業の今後の展開について
それでは、案件を申し上げます。最初の案件は、新潟開港150周年記念事業の今後の展開ということであります。
開港150周年に向け、キックオフまであと3カ月を切ったということであります。これまでの機運醸成の取り組みに、多くの方々にご協力をいただきまして、かなり開港150周年を盛上げていこうという空気が出来てきたというふうに感じております。
先月末に開港150周年及び海フェスタの実行委員会総会を開催し、今年度の計画を承認いただきました。本日は、その中の主ないくつかの取り組みについての進捗などを報告いたします。
まず、開港150周年記念の関係についてです。7月のコア期間スタートに向け、新潟市中心部を開港150周年に染めていく、いわゆるシティドレッシングを実施するということであります。4月下旬から実施し、7月に向けて掲出場所を順次拡大をしていくと。会場は、新潟駅周辺、万代、古町及び万代島にバナー、横断幕、懸垂幕などを設置するとともに、新潟市役所前のボードも活用いたしましてカウントダウンを開始いたします。
次に、開港150周年のキックオフイベントである「海フェスタにいがた」についてです。こちらは、日本最大級の海の祭典として、毎年、海にゆかりのある都市で開催され、この夏は、新潟での開催となりました。こちらのポスターが出来上がったということであります。このポスター、これを活用してこれから大いに盛り上げていきたいというふうに思っております。
7月14日から29日までの16日間、新潟市、佐渡市、聖籠町において開催すると。海の総合展、船舶一般公開、各種イベント、式典関係ということで盛り上げていきたいと思います。
今後の予定としましては、5月下旬に船舶の体験航海など一部のイベントについて募集を開始いたします。プレシンポジウムを6月24日、記念フォーラムは7月14日に、それぞれ予定をしております。
主なイベントですが、船舶の一般公開につきましては、西港・山の下埠頭に練習帆船「海王丸」、帆船「みらいへ」、東港・東埠頭に護衛艦「ひゅうが」がそれぞれ寄航いただけるということであります。このほかにも、両津港も含めまして、開催期間中に計10隻の船舶がやって来てくれる予定であります。
次に、海フェスパークについてです。万代島多目的広場の屋外広場を会場に、家族で楽しみながら過ごせるミニパークを開設するというものであります。
次に、オープニングパレードです。会場は西堀通で実施したいと思っています。こちらには、ディズニーさんからも参加いただけるということであります。 現在、併せて、このパレードに参加いただける団体を募集中ということです。
次に、JINROCK“UMI”FESTIVAL(ジンロック ウミ フェスティバル)であります。こちらは「海フェスタの開催を記念」し、海バージョンにアレンジして、東港・南浜船(ふな)だまりで開催するものであります。こちらはチケット制となっておりまして、4月下旬に発売を予定しております。参加アーティストは確定次第、発表させていただきます。
詳細は、配布資料及び本日公開いたします「海フェスタにいがた」ホームページにてご確認をいただきたいと思います。
最後に、新潟開港150周年記念実行委員会の主催事業といたしまして、ポップサーカスの新潟公演が決定いたしました。2009年以来9年ぶりの新潟公演となります。詳細は配布資料をご覧いただきたいと思います。
このほかさまざまな企画が予定されております。また詳細がまとまり次第、お知らせさせていただきたいというふうに思います。
2.移住・定住促進に向けたLINE@アカウント「新潟市HAPPYターン」の運用開始について
二つ目の案件です。移住・定住促進に向けたLINE@(ラインアット)アカウント「新潟市HAPPYターン」の運用を開始するということであります。
本市への移住・定住を促進するため、多くの世代の方が利用されているLINE(ライン)を活用いたしまして、本日から情報発信を開始いたします。
LINE@、これは無料でメッセージや音声通話、スタンプなどのやりとりができるスマートフォンコミュニケーションアプリ「LINE」のビジネス用アカウントであります。リアルタイムでお知らせを届けられるプッシュ通知機能を有し、メールマガジンなどに比べ、メッセージの開封率が高く、本市の情報をより効果的に多くの希望者へ届けることができると思っております。
LINE@の活用は本市では初の取り組みで、移住・定住に関する情報発信に特化しての活用は、県内でも初めてということだそうです。
発信する内容は、首都圏での移住関連イベントや市内で開催される移住者交流会の開催情報などを予定しております。
ご利用いただくために、まずLINEのアプリをインストールしていただく必要がございます。登録方法は、LINEのアプリを起動していただき、QRコードを読み取り、友だち追加ボタンを押していただければ完了と。ID検索による登録も可能であります。
また、周知方法としては、首都圏の移住相談窓口にこちらのポスターやお手元のチラシを設置するとともに、メールマガジン登録者へのメール送信や、ホームページ、フェイスブックなどでもPRしてまいります。
是非、多くの方に友だち登録していただければと思っております。
3.子どものための芸術文化体験事業「オーケストラはキミのともだち」の開催について
三つ目の案件は、子どものための芸術文化体験事業「オーケストラはキミのともだち」の実施ということであります。
この事業は、次代を担う子どもたちに、音楽の楽しさと文化芸術の素晴らしさを伝え、豊かな感性や創造力を育むことを目的に、東京交響楽団によるコンサートと学校訪問を行うというものであります。
8月5日(日曜)に開催するコンサートでは、日頃、生の音楽に接する機会の少ない子どもたちや保護者の方も気軽に楽しんでいただけるよう、なじみやすい演目で、良質な演奏を低価格で提供させていただきます。
また、6月には学校訪問を通じまして、オーケストラの楽器や、プロの演奏家の本物の音楽を間近で聴いてもらう機会を作り、音楽を聴く楽しさやオーケストラ音楽への関心を広げてまいります。
詳細は、これも配布資料のとおりであります。コンサートチケットの一般発売を5月18日(金曜)から開始いたします。
多くの子どもたちから、最高の環境で本格的なコンサートを是非、体験していただきたいというふうに思っております。
4.「児童福祉週間」の実施について
次の案件は、「児童福祉週間」の実施ということであります。
来月5月5日は「こどもの日」でありますが、この日からの一週間が「児童福祉週間」として定められており、例年、全国各地でもさまざまな催しが行われております。
本市でも、この「児童福祉週間」のことを多くの市民の皆さまに知っていただくとともに「すべての子どもたちの健やかな成長」を願いまして、5月1日の午前10時から近隣の保育園の子どもたちを招いて、市役所本庁舎前で、例年やっております「こいのぼりの掲揚」を行います。
期間中には、こども創造センターでの創作イベントの実施、 プール・アイスアリーナの無料開放のほか、各児童館などでもこいのぼりの工作など、さまざまな取り組みを行うこととしております。
この機会に是非、こいのぼりを各ご家庭でも揚げていただきたいと思っております。
※平成30年4月1日における待機児童数報告について(速報)
案件は以上のとおりであります。2件資料を配布させていただきました。
1件目は、平成30年4月1日における待機児童数の速報値ということであります。
本市保育園において昨年度は2人の待機児童が残念ながら出ましたけれども、今年度、新たに保育園1園、こども園2園、小規模保育事業3園を開設したことなどによりまして、372人定員を拡充いたしました。4月入園の申し込み機会を2回から3回に増やし、保護者のご家庭の状況を、より詳しく確認するなど、寄り添った支援をさせていただいて、今年度4月においては、いわゆる基準でいう待機児童、これはゼロということになりました。
なお、本市独自の判断基準としている「第5希望までの保育園に入れなかった児童」こちらは214人となっております。昨年より49人増えております。これは、今年度から利用を希望する施設の記載欄を5か所から10か所までに増やし、より入園の利用調整の際の枠を広げたことによるものと受け止めております。
少子化が進む中、依然として0歳児、1歳児の低年齢児の保育ニーズが高まっているということで、入園が難しい状況となっていることから、今後行います「公立保育園の適正配置」を進める中でも、民間事業所の力を最大限活用しながら保育の質と量の拡充を図ってまいります。
※ゴールデンウイークの主なイベントについて
2件目は、ゴールデンウイークが間もなく始まるということでございますので、ゴールデンウイーク期間中の主なイベントを資料として付けさせていただきました。
今月28日(金曜)からの、「春の新潟・音楽ウィーク」をはじめ、市内各所の観光施設などでゴールデンウイークに合わせたさまざまなイベントが行われるということであります。
また、新潟の新たな名物としていきたいのがレストランバスということであります。今年3年目となりますけれども、「開港150周年 みなとまち堪能コース」これが加わり、市内選りすぐりのシェフがバスに乗って、自ら選んだ生産者や地域を訪れながら料理を提供する、スペシャルコースも用意いたしました。さまざまなコースを皆さまから楽しんでいただきたいというふうに思っております。
おいしさ、楽しさ満載、魅力満載という新潟市に多くの皆さまからおいでいただきたい。また、市民の皆さまからお楽しみいただきたいというふうに思っております。
開港150周年記念について
(記者)
開港150周年の関係ですけれども、先ほど市長が、空気ができてきたとおっしゃいましたけれども、現状での150周年に対する盛り上がりをどう見られているかということと、150周年記念事業への思いを改めてお聞かせください。
(市長)
開港150周年の関係者は相当気合いが入ってきたというふうに思っています。ただ、「みなとまち」という気持ちが、市民の中ではわりと弱いということも、ほかの4都市に比べて言われていますので、大合併をしたことでもあり、合併地域の方からも新潟の「みなとまち」の素晴らしさ、面白さを大いに知っていただく非常にいい機会だということで取り組んでいきたいというふうに思っています。今後、こういうポスターあるいは寄港いただける帆船など、具体的な名前を挙げられるようになってきたので、より関心が高まってくるのではないかというふうにも思っています。
米山知事の辞職について
(記者)
冒頭の知事の辞職の関係なのですけれど、知事が代わられたことで、拠点化や万代島活性化などいろいろ進んできたところがだいぶあるとおっしゃいましたけれども、今後、知事が代わられることでの影響、後退するなど、その辺は今のところどのようにお考えでしょうか。
(市長)
米山さんの前の知事の個性があるわけでしょうけれども、基本的にリーダーの責任だけではないのでしょうが、やはり組織としての情報共有とか、こういう方向性でやっていく、優先順位はこうだというものがなかなか明確に我々に伝えていただけなかったという部分が非常に気になっていました。それが、米山県政になってかなり方向性がしっかりと伝わってきたと。私は米山さんの前の方とも結構意見交換できたほうだと思っていますが、ほかの市町村長はなかなか意見交換がしにくかったという方が多いので、その部分も米山さんを評価する声につながっているというふうに思っていました。やっぱり新潟県庁は新潟県最大の組織ですので、まさに港湾管理者であるわけですし、空港の活性化などは新潟県が県内市町村とともに一体となって動かないと、なかなか効果が上がらないと。特にこのところ北陸はオール北陸という感じで頑張っていたので、新潟ゆかりの人からもいろんな心配の声をいただいていたというのが、この数年の状況だったと。それがかなり、これはいい方向へ変わっていけるねという手応えをつかみ、また、新潟県・新潟市調整会議も、新潟のまちの魅力アップというような具体的なテーマを中心に据えるということを明確に米山さんにはおっしゃっていただいていました。我々にとっては非常に仕事がやりやすくなったというふうに思っていました。
今度知事になられる方も、おそらく1年半前の知事選挙の状況などをしっかりと頭に入れて、候補予定者として行動されると思うので、それほど大きな心配はしていませんけれども、ただでさえ、この混乱と空白が現にあるわけですので、それを早期に埋められる、そういう手腕を持った人、求心力を持った人に是非なっていただきたいというふうに思います。
県知事選について
(記者)
これから知事選が本格化すると思うのですけれども、どういった人になってほしいかということを含めて、どんな選挙戦になってほしいと思いますでしょうか。
(市長)
1年半前の展開を考えると、私は柏崎刈羽原発に対する向かい合い方がそう大きく変わることはないのではないかと。今、米山知事のもとで本格的に動き出した三つの検証委員会を止めるというような方がもし仮に知事候補になられても、私は当選する見込はまずないというふうに思っていますので、そういう面では、しっかりと検証していく、それを終えるまでは再稼働うんぬんというのは議論する段階にないという方がおそらく県民から支持されるのではないかと。しかしそうは言っても、この人はもともとこうだったよね、ああだったよねと、候補予定者が固まれば出てくると思いますが、私はそういうときには、当選された方が最初の任期で、おそらく2年半くらいで検証委員会の一応の結論が出るということを米山さんは想定していたわけなので、そのペースで動いていくと、次の知事の1期目にその結論が出ると。その結論を踏まえてどうするかというときに、私は大きな判断をするのだったら、それは県民に問うべきだというふうに思っています。県民に問うには県民投票をやるか知事選をやるか、その二つしかないということなので、私はそのくらいの決意を知事選で示していただけるような方が、県民から支持されるのではないかなというふうに思っています。
あとは何と言っても、先ほどの大変厳しい人口減少予測、これに対応する活性化、拠点化策、具体的な政策をどれだけお持ちかということが問われるのだろうというふうに思っています。そういう面で再稼働は是か非かということはきっと争点にならないだろうというふうに感じています。
(記者)
米山知事の辞職の件です。知事はいわゆる野党共闘の象徴的存在として知事選に勝って、うまく県政も回しているという評価を得ていたと思うのですが、そういう方の突然の辞職によって県政界もかなり大きな打撃を受けたと思うのですが、そのうえでの次の知事選というのは、ある種の混乱なり、県政界の方向転換というのが起こりうると見ていらっしゃるのか、その辺は特に変わりなくいくと考えていらっしゃるのか、受け止めをお願いします。
(市長)
野党共闘というところが前回と同じようになるのかどうか。あのときは、私は本当はそうではなかったと思いますが、再稼働是か非かみたいな、ワンイシュー選挙に結果的にはなってしまったと。与党、自民党のほうも知事選の総括ということはしっかりやっていらっしゃると思うので。例えば、新潟市長選挙に出馬を表明した中原八一さんは自民党の新潟支部長ですけれども、基本的にはあの三つの検証委員会がしっかり結論を出すまでは、再稼働を議論する段階ではないというふうにおっしゃっていると聞いているので、それを考えると、前回の向かい合い方とはかなり違う方が、仮に保守系から出てこられても、相当違うスタンス、新潟県の特性、県民感情、これらを踏まえて、柏崎刈羽原発への向き合い方を示してくれるだろうというふうに思っていますので、そうすると、あまり再稼働是か非かということは議論にならず、むしろそれ以外の広範な政策力、実行力などを踏まえて判断する選挙になっていただけるのではないかなと。そう思うし、期待もしています。
(記者)
次の知事選の争点というのは、原発再稼働うんぬんということよりも、人口減少ですとか県政がそもそも抱えている問題というのが大きくクローズアップされてくるということでしょうか。
(市長)
私はそうなってもらいたいと。新潟県の活力が維持されないあるいは人口減少、特に若者の流出が進むという中で、原発再稼働是か非かというワンイシューの選挙にはならないと思いますし、そうなってほしくないという気もします。原発への向かい合い方は大体、大差ないのではないですかということで、私は違いますという方はおそらく県民からは支持されないだろうというふうに思っています。
(記者)
次期知事との相性という話で、秋に代わる次期新潟市長は、市長選ではどのようなことが大きな争点になってくると考えていらっしゃいますか。
(市長)
どういう方が知事におなりになるのか分かりませんけれども、基本的には新潟の拠点化、活性化、そして安心安全はすごく大事だよねという方しか当選しないと思うので、そういう中でいえば、大きなベクトルは新潟市と新潟県が違う方向を向くということはありえないというふうに思っています。
(記者)
知事選の件なのですけれども、報道などで海保(海上保安庁)の花角さんの擁立というのが一部報道であるのですけれども、それについてはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(市長)
具体名は、ご本人がどういうふうに思っていらっしゃるか把握していないので、コメントは避けさせてもらいますけれども、基本的には空白を埋める、そのためには、できれば新潟県をよくご存じの方。そのうえで政策立案能力が高い方、実行力のある方、そして何よりも信の置ける方かどうかということなので、そういう面で見れば、かなりのハードルをクリアしているのかなという気がしますけれども、これはご本人のお気持ちが最大のポイントなので、そこを確認していない以上は言えないということでしょうか。
(記者)
ちなみに、ご自身の知事選へのご興味はいかがでしょうか。
(市長)
ありません。
市長選について
(記者)
10月に市長選が控えていますけれども、その辺の影響はどのように見られていますか。
(市長)
やはり影響がないわけではないと思います。知事との相性というものもあるわけで、私は泉田さんともしっかり意見交換はできたと思っています。しかし、県庁が若干情報共有をできない、そこのガバナンスの問題はあったということになのかもしれませんけれども、泉田さんと個人的にはしっかりと意見交換できたと。米山さんとは、先ほど申したように、より強固な新潟県、新潟市の関係を作ろうということで動いてくれていました。今度はどなたが知事になるか分かりませんので、その方との相性で、あまりにも知事が上でということも困りますし、両方相譲らずというのも、あまり良い姿ではないだろうというふうに思うので、しっかりと役割分担ができる、そういう知事、市長になるといいなというふうには思います。
(記者)
秋の市長選に向けて、知事選は短期決戦でやってしまうと思うのですけれども、今回の件がご自身の判断に影響を与えるようなことはありますでしょうか。
(市長)
あまりないのではないかと思うのですが、そんな変わった人が当選しないだろうと思いますので。私が最終的にどういう判断をやるかまだ分かりませんけれども、少なくとも土台をよりしっかりとしたものにする。それはまず行財政改革、今年度が財政再建元年なわけですが、この感じでいけば誰がやっても行財政の改革は必要だし、また、やれるねというプラン、これをしっかり作ると。そして活性化、拠点化などについては、幸い新潟市に相当の民間活力が今動き出しているということを実感できるようになったと。それが地価などにも反映しているということですので、新潟駅周辺、万代島、あるいは古町、万代地区、ここにいずれも民間の方が相当力強くまちづくりをやってくれている、あるいは計画を考えてくれているという状況なので、そういうものも含めて、できるだけいい土台に秋までにはしていきたいと。最終案がどうなろうとそれはしっかりとやっていきたいというふうに思っています。
保育施設への入園状況について
(記者)
保育施設の入園状況についてなのですが、第5希望までに入れなかった214人と、未決定者が38人ということで、潜在的なニーズの表れとして大きな数字なのかなと思いますけれども、今、寄り添った支援という言葉もありましたけれども、その認識と、改めてどのように取り組んでいかれるかを伺います。
(市長)
お母さん、お父さんの立場でいうと、これは非常に大変だという状況は今も新潟市には厳しいものがあるというふうに認識しています。ただ、他都市との比較などをするときには、一定の基準の中で待機児童という単位を決めなければならないと。そういう中で言えば、今回はゼロに一応することができたということですが、実質、待機児童はいらっしゃるということなので、我々はさらに公立保育園の適正化などを今年度進めて、より民間の力を引き出していく、そんな再編を年次計画で決めさせていただいて、さらに踏み込んでいきたいというふうに思っています。やはり子育てしやすいという一つの大きな要素が保育園の入園状況がどうなのかということなので、ここは我々としても、新潟市の優位性だと言われるように、より頑張っていきたいというふうに思っています。
行政のトップに女性に関する問題が続いていることについて
(記者)
米山知事の辞職の関連なのですけれども、米山知事の問題も女性問題について責任を取ったという言い方を昨日はされていて、ちょっと次元は違うかもしれませんが、財務事務次官も女性に関する問題で昨日辞職することになったと。いろんな組織のトップであり、ナンバー2である人たちの、女性に関する問題がこのところ噴出しているように見受けられます。そういったことで女性登用を進めている新潟市でもありますし、働く女性、女性に対する向き合い方、自治体なり行政のトップに近い人たちに問題が起きているということについて、どのようなお考え、受け止めていらっしゃるか伺います。
(市長)
女性にとって能力を発揮しやすい、自己実現ができやすい日本になっているかというと、そうではない部分がまだまだいっぱいあるというふうに思っており、それは新潟市役所ではどうですかということを常に問いかけていく必要があるというふうに思っています。私たちも、男女共同参画というものは政策の中心に据えており、男女共同参画という視点がない重点施策はありえませんよということを幹部職員にも、予算の重点編成みたいなときには呼びかけているということです。審議会あるいはさまざまな委員会の女性委員の比率は、北九州に次いで新潟市は2番目ということですが、まだフィフティフィフティにはいっていないということも事実なので、さらに女性の幹部への登用、これは係長級については数字を明示して、これ以上になるようにということを人事にお願いしていますけれども、課長以上は私も含めて副市長らが、能力をしっかりと把握したうえで、これは女性だから登用するということではありませんよということでやっています。幹部の女性比率は毎年徐々に上がっていますけれども、よく言われるまず30パーセントとかそういうレベルに比べれば、まだ新潟市も及ばないということなので、今回のことも他山の石として、新潟市役所としてさらにやれることがないか、新潟市役所として新潟の経済界、労働界に呼びかけること、あるいは一緒にやることはないかということをもう一度改めて考える機会にしたいなというふうに思っています。
過去の市長記者会見
関連リンク
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