連載第16回 BRTはどのように運行されるの?
最終更新日:2013年9月27日
平成27年夏前の開業を目指すBRT(次世代型バスシステム)の導入段階での運行計画案は以下の通りです。
車両
BRTの開業段階では、連節バス4台に既存の一般バス20台程度を組み合わせて運行します。BRTの車両を分かりやすくするため、それぞれの車両のデザインを統一します。
連節バス
- 定員 約110から120人
- 長さ 約18メートル
- 幅 約2.5メートル
- 高さ 約3.2メートル
一般バス
- 定員 約60から70人
- 長さ 約11から12メートル
- 幅 約2.5メートル
- 高さ 約3.2メートル
運行計画
第1期導入区間となるJR新潟駅と西区青山の間約7キロメートルの区間には、交通結節点(乗り換え拠点)を含めて15カ所の停留所を設置します(下の図参照)。
バスの運行時間は、新幹線の始発および最終の到着時間に合わせて拡大し、ピーク時は3から4分間隔、そのほかは5から10分間隔で運行します。
運賃は、JR新潟駅と西区青山の間で、これまでの250円が200円となります。乗り換え料金は、ICカード「りゅーと」を使用した場合、現行の運賃より高くならないようにし、現金利用者についても高くならないような方法を検討しています。
運行時間
- 青山発 始発 午前5時10分 最終 午後10時59分
- 新潟駅発 始発 午前5時45分 最終 午前0時10分
乗降方法・運賃精算
現行のバスと同様に、一番前方の扉での精算を基本としますが、ラッシュ時などの乗降時間を短縮するため、複数の扉から乗り降りできる方法を検討しています。なお、11月には、障がい者や高齢者の乗り降りを考慮した乗降実験も行う予定です。
乗降方法のイメージ
走行空間
導入段階では、現行のバス優先・専用レーンおよび交通規制の中で運行します。
雪道への対策として、BRT導入区間や回送路での除雪、排雪、凍結防止剤の散布などを強化します。
区間と走行空間
新潟駅と市役所の間
バス優先レーン(午前7時から午後7時まで)を走行。ただし、萬代橋を除く。
市役所と第一高校前の間
旧電車通り、主要地方道 新潟 亀田 内野線を走行。
第一高校前と西区青山の間
バス専用レーン(午前7時30分から午前9時まで)を走行。ただし、新潟駅方面のみ。
専用走行路の整備時期について
専用走行路は、平成31年頃までにJR新潟駅と古町の間での整備を目指しています。
市民の皆さんからは早期に整備を望む声をいただいていますが、一方で、障がい者や高齢者をはじめとして、道路中央部に専用走行路を設けることや島式ホームに対する心配の声も寄せられています。
市では、こういった意見にも配慮しながら段階的に整備を進める必要があると考えています。
そこで、開業後に交通の状況を検証しながら、できるだけ早い時期に東大通りでの先行的な設置を目指します。実際に利用した人の意見を集めながら、それをほかの整備箇所にも生かしていく予定です。
連節バスの走行空間検証を実施
BRT第1期導入区間を中心に、連節バスの走行空間検証を9月2日に行いました。
関係機関も参加し、交差点13カ所での走行性やバス停4カ所での出入りなどを確認しました。
検証の結果、現在運行している一般の路線バスとほとんど変わりなく走行できましたが、より円滑で安全に運行できるよう関係機関とともに検証結果を整理・評価し、必要に応じて対応策を考えていきます。なお、11月にも検証を行う予定です。
その他
この連載は今号で終了します。なお、連載の中で紹介しなかった各区のバス路線の再編計画案については、市政情報室(市役所本館1階)で資料を閲覧できるほか、市ホームページに掲載しています。関連リンクをご覧ください。
市報にいがた2431号(平成25年9月29日)掲載
関連リンク
BRTについてのこれまでの説明会の開催結果です。各区のバス路線再編計画などが掲載されています。
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