10 畳廊下
最終更新日:2020年2月14日
畳廊下(入側)
庭を眺めたり、お供が控えたりするための場所です。藩主や代官が上湯殿や上便所へ行く通路としても使われました。庭側の障子戸は、腰板が採光のために低くなっています。次の間との境の障子戸の腰板は高くなっています。上段の間の境の障子戸は腰がさらに高くなっています。部屋の内側から見たときの威厳を重視したためと考えられます。
畳廊下 土縁と土庇
庭を鑑賞する場所となっています。土庇は雪国の工夫です。雪囲いを土庇の柱に並べてとりつけることにより、雪から障子戸を守り、土縁は屋内の通路として保たれます。また、土庇は庭の照り返しを軒裏で反射させ、欄間ごしに部屋の奥まで光を導きます。土庇の桁には長さ10間(約18メートル)の一本杉の丸太が使われています。庭には、瓢箪形の池があります。上段の間の前には室町時代の作といわれる石燈籠があります。
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