藤野高志/生物建築舎 Takashi FUJINO/Ikimono Architects

最終更新日:2020年2月26日

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作家・作品

藤野高志/生物建築舎 Takashi FUJINO/Ikimono Architects

1975年群馬県生まれ。群馬在住。建築家。2000年東北大学大学院修了。清水建設、はりゅうウッドスタジオ勤務を経て、2006年「生物建築舎」設立。2012年より東北大学・前橋工科大学非常勤講師。2013年日本建築学会作品選集新人賞、2013、2014、2015年日本建築学会作品選集など受賞。国内外の美術館やギャラリーでの展覧会、芸術祭、講演会、絵本、動画制作など幅広く活動。
都市や建築や家具といった人の造物も、海や山や植物のような自然の造物も、分け隔てなく設計対象とする。代表作の「天神山のアトリエ」は、地方都市のありきたりな風景の中に、絶えず変化し続ける環境の美が在ることを建築によって示し、人と世界を繋ごうと試みた作品である。

曲 Arc

曲

堰1
曲 Arc
アーティスト:藤野高志/生物建築舎 Takashi FUJINO/Ikimono Architects
会場:上堰潟
ふわふわり、ゆらゆらり。上堰潟の草地に足を踏み入れると、心地よい浮遊感があります。きっと、鴨狩りやジュンサイ採りをして生計を立てていた昔の人たちも、揺らぐ水や、ぬかるむ湿地の浮遊感を日々感じていたのです。
そんな潟のゆったりとしたリズムを奏でる「曲」という名のアーチを架けました。長さ24メートル、厚さ10センチ、幅38センチのアーチには、現地の藁を混ぜた土を敷き固めています。歩いたり、腰掛けたり、寝転んでのんびり空を見上げたり。風や人の動きでアーチがゆっくり波打つと、体の感覚は、だんだん土や水や草に溶け込んでゆきます。隣には潟に暮らす小さな生物たちの息づかいが。この作品は人と潟の架け橋です。
制作:生物建築舎(藤野高志、郡司絵美、堤康浩、大峯竣平、森田達也)

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